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園主のもう一つの顔

とても大切なことです。ぜひお読みください。

当園は農薬を使用しています。

 お客様にとって最も関心が高いことがらが農薬の使用についてだと思います。
 現在は環境保全型農業をする農家が増えてきております。当園も意識はそのような方向に向かってはおりますが、一度に全ての畑を無農薬栽培や有機栽培に転換することはとてもリスクが大きいのでできません。
 お客様にぜひご理解いただきたいことは、農薬はある意味必要悪であるということです。
 高温多湿の日本の環境で、しかも当園のようにビニルハウスなどの施設栽培を一切せず、露地での栽培に限っている園では、天候の影響をまともに受けます。日本の農業にとってこの高温多湿の気候が何よりの天敵であると言っても過言ではないでしょう。雨が降ると病気が発生するというような条件の下では、ある程度農薬に頼らざるを得ないところがあります。完全無農薬栽培は不可能ではありません。でも農家にとってはリスクが大き過ぎます。例えば、安全と言われる範囲内で多少の農薬を使用したら一房が500円になったとします。完全無農薬栽培で収量が半分以下になったときに同じぶどうが一房1000円以上になったとしても買ってくれますか?病気で虫食いになったような房でも同じ値段で買ってくれますか?と言う話になります。私たちにも生活がありますので。
 また、現代の栽培品種はぶどうに限らず品種改良が進み、良質な果実が収穫できるようになった反面、耐病性が著しく落ちているものがあります。実験室で生まれた植物は大自然の洗礼にホトホト弱いんです。ですから、消費者の皆さんが、見栄えの良いものを選ぼうとすればするほど農家はそのような病気に弱い作物を敢えて栽培しなければならないジレンマを抱えます。
 農薬の使用は、お客様にとっては残留量レベルの話ですが、実際に散布作業をする農家にとってはその何十倍、何百倍もの量の農薬を吸引する危険性と常に向かい合っています。農薬の使用は消費者に対する問題以上に、自分たちの健康維持にとって甚だ重大な問題なのです。
 当園では、私たち家族の生活を守るための一定の収量を確保するために、お客様の安全に対するご要望にお応えしながらも、リスクをできるだけ小さくするために
必要最低限の農薬を使用します。最悪の場合であっても安全性を謳う農協の指導以上の濃度では絶対に使用することはありません。また、無登録農薬の類は一切使用しておりません
そしてその使用に際しては、化学農薬に代わる天然資材などをも利用しながら、先ずは私たち農家の作業時の安全性を考え、そしてお客様にもご満足いただけるようにできるだけ薄い濃度で散布するよう努力します。当園ではまだまだ取り掛かり始めたばかりですので、他の先進的な農家と較べられますと辛いところがありますが、そもそも巷に氾濫しかかっている農産物に対する「安全・安心」は、本来は何の認証がなくても生産者とお客様の相互信頼の下に確立されるものと信じております。どうかその辺のご理解をいただけると嬉しいです。
 なお、当園は有機栽培を謳ってはおりませんが、堆肥を中心にした肥培管理を行っています。また、現在は草を生やさない清耕栽培ですが、徐々に草生栽培に移行する準備を進めております。草生栽培は安定した収量を確保するまでに3年はかかると言われております。スローペースですが、着実に当園も進化の道を進んでおります。

当園では一部除草剤を使用しています。

 草生栽培の拡大により使用量は大幅に減らしましたが・・・。
 これまでは極度の冷え性の母親が足元の草が濡れていたりすることはもちろん、足が蒸れる長靴が苦手で、雨天にどうしても作業をしなければならない日は仕方なく長靴を履いて作業することもありますが、日常的に履くことはとても苦痛だったことから、母親の健康を第一に考えて草を生やせないように除草剤を積極的に使った清耕栽培を続けてまいりました。
 このところ母親の冷え性も比較的具合がよくそれほど心配も要らなくなりましたが、逆に除草剤担当の父親の労力軽減を優先的に考えなければならないようになりました。そしてとうとう、念願の除草機も導入し草生栽培への移行を大幅に進めました。
 しかしながら、草生栽培移行によるぶどう収穫量等への影響がありますので、全ての品種を全面的に草生栽培にすることもできず、また作業の効率を考え、ぶどう棚周辺の杭の下など、除草機が入り込めない部分には必要最小限の除草剤を継続して使用しています。
 現在当園で使用している除草剤は「ラウンドアップ ハイロード」です。これは一旦土壌に吸着されると動くことも、植物に取り込むことも出来なくなり、不活性化します。そして土壌中の微生物の"エサ"となり分解・消失するという特性を持ったもので、土壌からぶどうの樹がその成分を吸収する事はないとされているもので、現在最も安全性が高いと言われている薬剤です。
 これがぐうたら農家の言い訳にしか聞こえないようでしたらそれで仕方ありませんが、このような当園の事情をご理解いただければこの上ない喜びです。
 なお、この薬剤について詳細をお知りになりたい方はこちらのWEBサイトをご覧下さい。
         (http://www.roundupjp.com/index2.html


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